診療だより

       − めまいについて −

瀧田医院分院  平成16年 5月発信



めまいは、問診によって半分以上診断がつくことがあり、問診が重要な所見となります。
今回はめまいで問診を受ける時、症状をできるだけ詳しく話すためのポイントについてお話しします。

1.めまいの性質

ひと口で「めまい」といっても個人によってうけとめ方は異なり、さまざまに表現されます。

 ● 回転性 体がぐるぐる回る。物が回って見える。
目をつぶると自分の体が回る。
 ● 動揺性 ふらふらと体が揺れる感じ。足が地につかない感じ。
雲の上を歩いているような感じ。
 ● 平行失調 歩行障害。つまづき。転倒。
 
 ● 仮性めまい 頭や体がふわっとする。立ちくらみ。気が遠くなる。
目の前が暗くなる。

2.めまいに付随する症状

めまいと共におこった他の症状で、体のどこに異常をおこしたのか判断されるので重要です。
  内耳に関する症状
    ・左右どちらかの耳の聞こえが悪くなる。
    ・耳鳴り、耳がつまった感じ。
  神経(脳)に関する症状
    ・手足がしびれる。感覚がおかしくなる。
    ・麻痺して動かなくなる。
    ・一つの物が二つに見える。
    ・口がもつれる。物が飲み込みにくくなる。
    ・気が遠くなる。頭痛、嘔吐。
    ・耳の症状がみられない。
3.おきたきっかけ、持続時間、回数  

自然におきたのか、何か動作をした時おきたのか、又、症状が長く続いたのか、繰り返しおきたかによって、めまいの原因が分かる場合があります。

4.療養中の病気と常用薬の有無 

めまいの原因が分かる場合があります。なるべく詳しくお伝えください。

以上のことを具体的に話されることが望ましいといえます。
めまいという症状の陰には、重大な病気が隠されていることも少なくありません。したがって、どんなめまいでも一度主治医に病気の状況と治療が必要かどうかの判断をしてもらうことをお勧めします。なお、女性の場合は更年期障害も考えられることがあります。
当院の診療は女医が担当して居ります。御気軽に御相談ください。

お知らせ

皮膚科専門医の木村淳子先生の、本院での土曜日9:00〜12:30の
2回/月の診療が、7月より毎週土曜日になります。