診療だより

      1号

瀧田医院分院  平成15年9月発信


開院して3年が過ぎました。
昨年10月より老人保険の高齢者負担が1(2)割、今年4月よりサラリーマン本人の被保険者負担が3割負担になりました。これらは当初0割であったことを思えば、被保険者の国への怒りも無理からぬことです。国は懐具合が悪くなったので、今になって高齢者とサラリーマン本人に相当額負担せよと言って来たのです。しかし、懐具合が悪くなるのは相当以前より、つまり、日本は経済大国であると言う妄想を国民の殆どが抱いていた頃、つまり、バブルの頃から予想されていました。国が、そして、国民の大多数が先を見る力が無かったと言うことです。もし先を見る力があったら、老人人口が増えて老人医療に要する費用が増大する、しかも、かかる費用の相当額をサラリーマン本人が負担している、そして、老人はちょっと加減が悪い時でも、自分が支払う額が少額であれば老人保険をどんどん使い、更に医療に要する額が増大することを予測できたはずです。その場限りの考えで、国が、そして地方自治体が、ばらまきの施策をしていた、それを国民が甘受していたと言うことで、その「つけ」が今来ているのです。尚、私たち国民は、当時、国にそのことを正そうとする姿勢がなかったことは、今多いに反省しなければならないことです。
一方、「小泉内閣の経済政策の失敗で国家財政が圧迫したツケを社会保障に回している。こうした流れのなかで、高齢者とサラリーマン本人の医療費自己負担引き上げが実施された。」との意見もあります。
尚、8月より「訪問看護」と「訪問リハビリテーション」を始めました。


秋発の2号版は、11月に発信の予定です。ぜひご覧ください。