診療だより

「 インフルエンザについて 」

瀧田医院分院  12月発信


いよいよ寒くなり風邪をひきやすい季節が到来しました。
毎年冬になると、インフルエンザも流行します。今回はそのインフルエンザについてお話します。

 1. 「カゼ」との違い
(1)感染力が普通のカゼより強い。
(2)症状のあらわれ方が急激で重い。
(3)全身症状(寒気、発熱、頭痛、腰痛、筋肉痛、全身倦怠感など)が強くあらわれる。

 2.インフルエンザの症状
インフルエンザは1〜5日(平均2日)の潜伏期間後、突然発症し、38度以上の発熱、上気道炎症状、全身倦怠感等の症状が出現する事が特徴です。
流行期(11月〜3月)にこれらの症状があった場合は、インフルエンザの可能性が高いと考えられます。
高齢者や小児、呼吸器系や心臓・血管に病気を患っている方が、インフルエンザにかかると合併症を併発する場合があります。
※高齢者は細菌の二次感染による肺炎、慢性気管支炎の増悪は起こりやすい合併症です。(糖尿病・腎臓病の方も同様です。)
※ 小児は、肺炎・ひきつけ・脳炎・脳症といった合併症です。

 3.予防
(1)流行期に人ごみをさける。
(2)手洗いやうがいをする。
(3)睡眠を充分にとり、生活リズムをくずさない様に日頃から心がける。
(4)ワクチンを接種する。

 4.ワクチンの接種
流行が始まる前に接種が終わっている様にしておき、インフルエンザウィルスに対する十分な抵抗力をつけておく。
インフルエンザウィルスは変化するので、毎年ワクチンを接種することが望ましい。又、接種を受けた人は、たとえ感染したとしても、症状が軽くなったり、重い合併症を防ぐ事ができる。

 5.予防接種を受ける前後の注意
◆ 接種前
(1)身体の調子の良い時に受ける。
(2)前日になるべく入浴を済ませ、身体を清潔にしておく。
(3)当日の起床時に体温を計って、接種直前にも計る。

◆ 接種後
(1)当日は激しい運動はさける。
(2)接種部位を清潔に保つ。
(3)入浴しても良い。
(4)接種部位の異常や体調の変化、発熱、けいれん等異常な症状が出た時は、速やかに医師の診察を受ける。

※ もしインフルエンザにかかっても特効薬である抗ウィルス剤を早期投与することにより、高い効果が得られます。

当院でもインフルエンザの予防接種を行っております。中学生までは瀧田医院本院にて、それ以降の方は、本院・分院にて受付けております。電話予約後、御来院下さい。

     瀧田医院本院 TEL 0569−35−2041
     瀧田医院分院 TEL 0569−36−2111