診療だより

「 医療保険と介護保険の関係 」

瀧田医院分院  6月発信  


 介護保険が発足して、2年余り経ちました。介護保険は、医療保険(特に老人医療に係る部分)がパンクして来た為に、それを補填する為にできた面があります。従って、介護保険が発足する前迄は医療保険で対応してきた項目が全部介護保険に移行、又は、一部移行(両方の保険で対応)されています。例えば、居宅介護では訪問看護や訪問リハビリテ−ションは前者、訪問診療は後者そして施設介護では介護老人保健施設は前者、療養型病床は後者です。本来医療保険で対応すべきと思われる項目が介護保険に移行した為、介護保険の利用者が医療(保険)を利用される際に混乱が生じることがあります。更に、介護保険が発足してケアマネ−ジャ−という新たな職種が誕生しました。ケアマネ−ジャ−は、本来の職種が医療側は勿論、そうでなくても、医療を理解していなくてはいけなく、ケアプランも医療側から見て納得できるものでなくてはいけません。しかし、必ずしもそうではない為に混乱が生じる可能性があります。
 早晩、両方の保険の対象項目が整理されることが必要と思います。
 さて、タキタデイプラザには同一建物内で医療保険を扱っている瀧田医院分院と、介護保険を扱っているタキタシニアプラザがあります。タキタシニアプラザの利用者は、医療は当然主治医を中心に行われていますが、タキタシニアプラザを利用している際の突発的な病気には瀧田医院分院で医療保険にてスム−ズに対応できる反面、医療保険にて対応する場合に「誤解」が生じることも起こり得ます。従って、タキタシニアプラザを最初利用される際に、そのような際に瀧田医院分院で医療保険を利用することに同意されるか否か確認しています。